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Vol.1: 立石

2009年11月18日 22:53

25元や100バーツで楽しめる、貴重な東京・アジアの一角

現在30歳の小生、育ちは山手でも下町でもない板橋である。板橋の周りの友人たちの多くの趣向は、歳を取るとともに杉並・世田谷方面へと南下していったが、小生の気持ちは東へ東へと向かい、その気持ちが高まれば高まるほど、踏み入る地の海抜はほぼゼロメートルへと下がるばかり。昨年にようやくどの下町界隈にも交通の便がよい西日暮里へと引越し、30代のスタートを下町徘徊とともに切ることになった。つれづれなくしたためる備忘録を、どうか温かい目で見守っていただきたい。
立石仲見世さて、初回は京成押上線を押上から5分ほど下ったところに位置する、葛飾区の「立石」を取り上げることにしよう。

西日暮里に住む小生は新三河島より京成へと乗り込み、青砥で京成押上線の上りへと乗り換えれば、1駅で京成立石駅へ。駅舎の2階は小振りな改札口ながら構内にそばの臭いが立ち込める。さらには街への徘徊を開始すべく駅の階段を降りる途中から強烈な揚げ物の臭いが歓迎。階段を下り、まずは街の視界を広げる前に80円程度の大振りなフライやハムカツが目を掴んで離さないではないか。

宇ち多そうしてようやく街の設計を把握すると、南口にはなんとアーケード街が1本ではなく、2本が並走するという構造。そのアーケードをつなぐ横道の風景はまさに大阪。東京人にとっては懐かしいというよりまさに大阪、さらにはアジアの息吹。懐かしいのではなく九龍城にでも飛び込んだかのような新しい感情を覚えるのだ。

2本のアーケードのうち旧市街ともいうべき立石仲見世。100gで100円の焼きそばをはじめ、100円の惣菜や佃煮、練りものがずらりと視界を埋めつくす。また露店のみならず100円立ち食いの栄寿司やごろっとしたモツ煮をはじめすべてのモツ料理にお酒が180円の宇ち多。昼12時からしっぽりとグラス焼酎を飲りながら、客がみな背中を丸め、夢中に箸を進めている。

呑んべえ横丁そんな南口は昼酒の顔であり、一方の北口はトタン作りの密集した"呑んべえ横丁"をはじめとする夜の顔。だが老朽化が激しく、再開発が着手されかねない雰囲気が漂い、チェーン店の侵出も格段に北口の方が進んでいる。ただし鳥房(とりふさ)のような老舗が存在感で圧倒している限りは今後も立石らしさは持続されていくことだろう。

この街の不思議なところは、人の多さや派手なアーケード内の見た目の活気とうってかわって、聴覚での活気はまるで感じない。人はものを売りたい時やものを食べたい時には大きな声を出すが、需要と供給が満たされているのなら大きな声を出す必要はない。黙って美味いものを安く出し、それを黙って微笑みながら口に頬張る。経済的には決して豊かではないが、内部での暮らしは十分に満たされているアジアの田舎都市のようである。

この街はバックパックを背負わずとも25元や100バーツで楽しめる、貴重な東京のアジアの一角なのだ。今回訪れたのは昼時であったため、今度は夕暮れ時に訪れ、タテイシストらとともに背中を丸めようと思う。



胃の中の徘徊:「むぎや」(うどん)

穴子、封鎖できません!

むぎやある雑誌で立石の特集記事が組まれていたのを目にし、京成に乗って異国・立石へと潜入。
アジアのバザールを彷彿とさせる仲見世アーケードをくぐって右に曲がり、むぎやへ到達。

躊躇もなく穴子天うどんを注文したが、品が来てみたらでかい椀から突き出た穴子天、またそれだけでなく多様な揚げ物が犇めきあっていてうどんが見えない。一見では天丼なのか天ぷらうどんなのかの判別もつかないほどだ。「穴子天」とありながら、味付け卵と生卵ととろろが並んでいる様も圧巻である。同様に一緒に店に行った連れも、頼んだのが「なめこおろしうどん」でありながら揚げ物に表面が占拠されているではないか。

おもむろに各種揚げ物を一口ずつ頬張っていくが、ボリュームだけでなく、下味がきちんとついているクオリティもなかなかのもの。値段は800円代だが、六本木であれば確実に2000円はするだろう。中でも味付けコンニャクや昆布の天ぷらは初めての体験で、下町のB級グルメ感も堪能できる。

結局揚げ物を完食した時点で満腹のため、2玉はあろうかといううどん自体を食いほすことはできず、店長にまこと申し訳ない気持ちで店を後にしようとしたら、店のお母さんから「すみませ~んね~」の一言。数々の客の胃に打撃を加えてきたからだろうか。

おかげで立石食べ歩きをする予定がこの一軒でノックアウト。この店のために立石に来る方は、他の食への雑念を持たない方がいいだろう。

食べログに投稿したクチコミ


今回の徘徊ルート

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